大江戸LIVE演奏動画


第4回定期演奏会LIVE配信(2015年)

第一部


第二部


第三部



大江戸ふれあいコンサート in Valentine (2015年)

♪夜の部(招待公演)



Malcolm Arnold

第六の幸福をもたらす宿

アーノルドが音楽を担当した映画「第六の幸福をもたらす宿」は、イギリスのアラン・パージェス原作の小説「小柄な婦人」にもとづいて、1958年、アメリ カの20世紀フォックスによって、マーク・ロブソンを監督に起用して、イギリスで制作されました。映画の原タイトルは「The Inn of the Sixth Happiness」で、ここでは「第六の幸福をもたらす宿」と訳されていますが、1959 年春に日本で封切られたときのタイトルは「第六の幸福」でした。映画のあらすじは次のようなものです。

イギリスのリヴァプールで、メイド をしていたグラディス・アイルワード(映画では、スウェーデン生まれで知的な女優として当時人気のイングリッド・バーグマンが演じた)は、熱心なクリス チャンで、中国ヘ渡って伝道活動をしたいとロンドンにやってきます。そして、中国伝道協会を訪ねますが、無資格のため断られてしまいます。しかし、ロンド ンでメイドをして旅費を貯め、ひとりで中国奥地の山村、ワンシエン(王城、架空の村)にたどり着き、そこに住む女伝道師ロウソンの下で働きます。ロウソン は「第六の幸福をもたらす宿」を経営し、ロバを追う旅人を泊めて伝道資金を稼ごうとしていました。中国では5つの幸せという教えがあって、それらは富、長 寿、健康、徳と、老齢になってやすらかに死ぬこと(孔子編「書経」による)なので、第六の幸せは自分で探すもの、つまりロウソンは、キリスト教を広めるこ とが「第六番目の幸福」という意味で、宿の名前としました。

アイルワードは努力しますが、なかなか風土に溶けこめません。しかしロウソン が事故死して、自分ひとりで切り盛りせねばならなくなりました。ドイツ人と中国の混血の軍人リン・ナンが政府の使いとして村にきて、村長に纏足(てんそ く)の禁止を伝えますが、うまくいきません。アイルワードは村長を助けて、禁止を実行させ、また囚人の暴動を鎮めたりして、次第に村人から信用、尊敬され るようになっていきます。しかし、リン・ナンが日本軍の侵攻が近いことを知らせ、村長はキリスト教に改宗して村人とともに去っていきます。村に留まる彼女 の下に100人ほどの孤児たちが集まり、彼女はこの子たちを安全な西安の町まで、山道をたどって送り届けねばならなくなります。飢えと疲れで何度も危険な 自に遭いますが、ロープを頼りに谷川を泳いで、渡り、寒さに震える子どもたちにイギリスの童謡「ジス・オールドマン・テルズ・アス・オール・イズ・ウェ ル」(This old man tells us all is well、お爺さんが「すべてうまくいく」と言った)を歌って励まします。やっとたどりついた西安で、彼女はその努力が伝道団に認められます。大任を果た したアイルワードはリン・ナンと合流して村を再建するため戻っていきます。

このように、戦争中のイギリス女性のヒューマニズムを描いた映 画で、イギリスの田舎に野外セットをつくって撮影されたもので、当然音楽は、その前年「戦場にかける橋」で大ヒットしたマルコム・アーノルドが起用された のです。アーノルド自身は「戦場にかける橋」の演奏会用管弦楽版をつくらず、彼の70歳記念にBBC放送が、弟子のクリストファー・パルマーにその編曲を 依頼したのと同様に、この「第六の幸福をもたらす宿」の演奏会用管弦楽版もパルマーによって編曲され、1992年にイギリスのフェルドマンから出版されま した。
曲は次の3つの楽章で構成されています。

♪第1楽章:ロンドン・プレリュード

第1楽章ロンドン・プレリュード(アンダンテ・マエストーソ)
 映画は、アイルワードが大きな希望を抱いて、 リヴァプールからロンドンのヴィクトリア駅に到着した場面からはじまりますが、この前奏曲は、映画のその場面で使われた音楽です。チャイムが高鳴り、蒸気 機関車の轟音(ごうおん)を模倣する序奏からはじまり、ホルンとサクソフォーンが、あとで何度も出てくるアイルワードのヒューマニズムをあらわすファン ファーレ風な「希望」の第1主題を提示します。
 この主題は転調しながら3回繰り返され、8分音符の連続が列車の動きを表現します。次に弦楽器(ここでは木管)が叙情的な美しい旋律の第2主題を奏でますが、これも全編でよく出てくるアイルワードの「愛」の主題です。
 そのフレーズの間にホルンの第1主題も顔をのぞかせます。しかし、この合いの手は最後にトランペットの戦闘的なメロディとなって行く手に広がる戦火を暗示し ます(映画では、彼女の後ろをイギリスの騎兵隊の列が通り過ぎる)。オーボエが希望のファンファーレとアイルワードの主題を断片的に奏でながら曲を閉じます。
 この第1楽章は映画の前奏曲の原曲そのままですが、第2楽章と第3楽章はパーマーが編曲したものです。


♪第2楽章:ロマンティックな間奏曲

第2楽章ロマンティックな間奏曲(テンポ・ルバート)
 中国の山村でのリン・ナンとの出逢いを描く音楽で、フルートのソロが田舎の風景を描き、それにつづき、チェロ(ここではアルト・サクソフォーンのソロ)がリン・ナンのあたたかい人格をあらわします。

 その後、ホルンが「希望」の主題をゆっくり奏でて弦(ここでは木管)がアイルワードの主題を奏し、低弦(ここではホルンとサクソフォーン)が応えます。木管のトゥッティで、あたたかく盛りあがり、静かに消えていきます。


♪第3楽章:ハッピー・エンディング

第3楽章ハッピー・エンディング(コン・モート・ペザンテ~アラ・マルチャ)
 再び、第1楽章の序奏と同様、機関車風に開始され、すぐホルンが「希望」のテーマを奏で、トランペットや木管が転調しながら繰り返します。次の14小節は強弱の変化を激しく反復し、山道の 苦難を表現し、そのクライマックスで「希望」の主題が高鳴り、これがティンパニの連打を伴って拡大されて止まります。フルートとバスーンの2重奏が「希望」のテーマを短縮して奏で、ハッピーエンドが近いことを告げます。
 小太鼓の弱奏によるドラムマーチが子どもたちの西安への足取りをあらわし、イ ギリスの童話「ジス・オールドマン・テルズ・アス・オール・イズ・ウェル」をピッコロが奏ではじめます。4小節のこの旋律は、楽器編成を変えて14回繰り 返されます。子どもたちの行進は次第に力強さを増し、9回目にはトロンボーンがグリッサンドで加わり、11回目からトランペットが「希望」の主題を重ねま す。12回目、13回目には童謡が金管低音で、「希望」が木管で奏でられ、14回目はホルンとサクソフォーンが童謡、木管が「希望」のテーマを奏でて転調 してクライマックスをつくり「愛」のテーマへと移ります。木管の奏でる「愛」のテーマのフレーズの終わりには、「希望」の断片が聴かれ、最後のクライマッ クスに達し、ティンパニの連打と厚いハーモニーの静きで曲を閉じます。



八木澤 教司

♪ファンファーレ「はやぶさ」


♪あすという日が[吹奏楽版]


♪「公慶の悲願」 -東大寺大仏殿、再建への道


♪ タロコ族民謡による叙事詩「狩猟の歌」


♪「ヴォンゴレ!」~独奏バリトンとコンサートバンドのために


♪愁陽の路[小編成吹奏楽]



清水 大輔

♪すべての願いを込めて



江原 大介

♪七笛の共鳴(フルート七重奏)

演奏:大江戸シンフォニックウィンドオーケストラ フルート7重奏

前日リハーサルの様子です。



和田 直也

♪フラワー・クラウン[ダブルリード五重奏]

フレキシブル作品を大胆にダブルリード五重奏で演奏しました。


♪フラワー・クラウン[小編成吹奏楽] 

 原曲は、出身校でもある東邦音楽大学の友人達によるアンサンブルのために作曲され、出版に際しフレックス作品として発表。
 この吹奏楽版は、小江戸ウインドアンサンブルの委嘱により再構成され、2015年9月14日に初演されました。
部分的な付け足しはあるものの、基本的には原曲のフレキシブル版を理想的に吹奏楽編成に割り振ったものです。


♪勿忘のとき[小編成吹奏楽]

 福岡県立東筑高校吹奏楽部からの委嘱で、第30 回の定期演奏会を記念して作曲しました。2015年3 月21 日に初演されたばかりの新しい作品です。
 ゆったりしたテンポでメロディーとハーモニーの美しい曲で卒業式などの式典でも使用出来るような作品をと依頼いただきました。忘れることのない青春の時間、そして勿忘草の季語である春が卒業式や彼らの演奏会の時期にも合うかと思い、このタイトルを付けました。



大嶋 浩太郎

♪燃え上がる緑

2013年2月24日(日) に、作曲の会「Shining」第5回記念作品展(所沢市民文化センターミューズ マーキーホール (埼玉))において、樫野哲也氏の指揮による大江戸シンフォニックウィンドオーケストラの演奏で初演、2014年、21世紀の吹奏楽「響宴XVII」(演奏:川越奏和奏友会吹奏楽団)に選出された。

この演奏は2014年5月6日に大江戸シンフォニックウィンドオーケストラ第3回定期演奏会で再演されたときのです。



下田 和輝

♪吹奏楽のためのファンファーレ「イン・トライアンフ」(世界初演)

この作品は、大江戸シンフォニックウィンドオーケストラの第3回定期演奏会作品公募の入選作品として、樫野哲也指揮、同団によって2014年5月6日に初演されました。



近藤 礼隆

♪バースデー・マーチ(大江戸SWO創立1周年記念演奏会作品公募入選曲)

大江戸シンフォニックウインドオーケストラ 創立1周年記念演奏会より

 

世界初演の様子です。



A.Piazzolla

タンゴの歴史(クラリネット四重奏)

アンコン発表会2014。クラリネット4重奏です。